偽恋愛上等ッ!!【短編】


「おまたせー!」

図書館で宿題をやろうって集まったのはこれが初めてではない。
過去にも何回かやってるんだけど、
そのすべてに共通してるのは‥‥

まともに宿題進めてないってこと。(笑)


里奈と会うと、
どーしてもしゃべりに夢中になっちゃうんだよね!

コウジとのことを報告したり、
今後について相談したりもしてた。


でも‥‥
今日はいつもみたいな
「聞いて聞いてー!」ってノリじゃない。
とりあえず里奈に報告しよう。
昨日聞いてしまった会話のこと‥‥。

「どう!?コウジ君とは!」

里奈がさっそく聞いてきた。
あたしは、昨日聞いてしまった事を、里奈に話した。


里奈は、
泣きそうな顔をして話を聞いていた。

「マジで‥‥!?
じゃあコウジ君、彼女できちゃうって事じゃん!」

「うん‥‥。」

里奈があたしの顔をのぞきこんで言った。

「玲、どーするの‥‥!?」

「‥‥どうするって?」

「頑張ってみないの?
‥‥諦めるなんて玲らしくないじゃん!」