ブーブーブー

携帯のバイブが鳴り見てみると、山上先輩からのメールだった。

[スペシャルドリンクと言うのを注文しろ。百粒のタピオカって飲み物で机に置かれたら、みんなの注目の的になるだろうからチャンスを物にしろよ」

と書いてあったので、みんなの注文を聞き僕が注文をした。

コンコン

「失礼しまーす」

モモさんの爆笑トークが止まらないうちに、店員さんが飲み物を運んできた。

「失礼しましたぁ~」

僕の目の前には山上先輩に言われて頼んだ謎の液体、百粒のタピオカが置かれている。

女の子が体を乗り出し一気に目の前にある謎の液体に注目した。

女の子達が

「何そのジュース?なになに?!」

山上先輩の言ってた通り注目が一気に集まり僕は心臓もバクバク状態で興奮度マックス!!

これが山上先輩が言っていたチャンス?

早く何かを言い出さないとダメだダメだと考えすぎてテンパったあげくコップを手に取り飲んだ瞬間に、

「ぐ、ぐぅ、ぐふぁっ!!」

口からタピオカが飛び出した先は、モモさんの鼻の下。殺されると思ったら頭の中は真っ白になり、必死で謝ろうとするれば、するほど口からは、オツユが垂れてきて、外国人が覚えたての日本語と外国語を入り混ぜて話しているかのような意味不明な言葉を喋ってしまった。