モモさんは僕を見た瞬間に

「何で、そんな格好なんだよカズマ」

お気に入りの格好をしてきた俺の心の中で震度7の地震で高層ビルが崩れさっていったみたいな音がした↓↓

山上先輩が追い討ちをかけて馬鹿にしてきた。

「そのTシャツにジーンズは危ないでしょ!!だから彼女も出来ないんだよ」

絶対いつかコイツら、呪ってやると心の中で思いつつも、真っ赤な顔をしながら作り笑顔で車の窓越しに外を見てみる!

「先輩、僕の服より このスポーツカーどうしたのですか?」

山上先輩がルームミラー越しに僕を見ながら
「いつも車を買っている中古車屋のオヤジに峠に連れて行かれて走り屋を見て走り屋に憧れて買ってしまったんだよ。カズマも買えよ。」

僕は外を見ながら
「車に興味が無いですしマニアル車は教習所で乗ったきりだから無理ですよ〜」

山上先輩が笑いながら
「少し練習すれば乗れるから後で乗ってみろよ。つうか練習の前にカズマにサプライズで少し合コンに行くぞ!!」

山上先輩は彼女の居ない僕に気を使って合コンをセッティングしてくれているなんて神様に見えてきた。

そんな話をしながら走っているとカラオケBOXの駐車場に到着した。

みんな車から降りてカラオケBOXの受付に行き
「予約の山上です」

店員に案内され部屋に入ると可愛い女の子が3人、座っていました。

山上先輩は彼女らしき人の横に座り肩を抱き
「山上です。まずは飲み物を頼んで自己紹介に入りましょう」

山上先輩の慣れた口調で合コンが始まった。