笑う時も泣く時も、ずっとずっと一緒で。。きみが隣にいるだけで俺は色んな表情ができる。昔からずっと一緒だったから、これからもずっと隣にいてくれるんだ。と幼なじみという関係に甘えていた。










幼なじみは１番近くて、恋愛対象としては１番遠い。そんな話を聞いたことがある。本当にその通りだ。幼なじみという関係、色んなことを知っていて友達以上だけど、それがなかなか恋愛に発展することはない。それなら、普通に友達の方が良かったかもしれない。。








今までは俺がいたきみの隣にいたのに、今度からは俺じゃなくて宮ちゃんがいる。そんなきみを見ることができるだろうか？笑えないんじゃないか。泣いてしまうんじゃないか、、








そんなことを考えていたら、宮ちゃんからのメール。






-俺たち、付き合うことになった！-








丁寧に写メ付き。俺じゃない男の横で照れながら笑うきみ…こんなに悲しいんだ。そんな気持ちと同時に、『俺の方が長くきみのそばにいて、俺の方が長くきみのことを想っているのに、なんで俺じゃないの？』心に黒い渦が巻く。







そんな気持ちと裏腹に。。きみの良い幼なじみとして、宮ちゃんの良い友達として。







-おめでとう！幸せになれよ。-







と返す。本当に俺ってお人好し。こんな思いするなら宮ちゃんを紹介しなきゃよかった。無理やりにでもきみを奪ってしまえばよかった。きみのこと、好きにならなければよかった…でも、、、










今更嫌いになれるわけがなかったよ

（こんなに想ってるのに）
（俺の気持ちにきみは気づかないだろう）










fin.