放課後はいつもきみと帰る。きみの教室に行き、今日遊びに行こう?と誘えば、ごめん。今日は呼び出されてるから。と申し訳なさそうにする。あぁ…さすが宮ちゃん。行動早いなぁ。とつぶやけば、そんなんじゃないよ!と顔を赤らめる。
ガタッと音のする方を向けば、少し緊張した面持ちの宮ちゃんがいた。「あ…えっと」「じゃあ、俺先に帰ってるな」宮ちゃんとすれ違い様に「がんばれ!」と小さい声で言えば「おう!」と照れながら返してくれた。
--帰る時、こんなに悲しいことはなかった。いつもは2人で他愛もない話をしながら笑い合って帰っていた。覚悟はしていたけど、思っていたより悲しい。そんなことを考えていたら一緒に帰っていた時のことを思い出した。
雨が降った日は同じ傘に入っていた。高校に入ってからもそれは変わらずで…よくからかわれていたけど、それはそれでいいなぁなんて俺は思っていた。きみも嫌がるそぶりは見せず、同じこと言っててよく飽きないよね。なんて笑っていた。拒否されない嬉しさと同時に、俺のことを意識していないって思い知らされて少し悲しくなった。
きみが風邪で休んだ時は、速攻で帰ってきて隣のきみの家に駆け込んで看病した。うつるから帰っていいよ。といつもより弱そうに言うきみを置いていけるわけもなく、一晩付き添っていたこともあった。
中学最後の大会、きみが応援してくれたのに僅差で負けてしまった。悔しくて悔しくて涙が止まらなかった。なのに、きみを見たら不思議と涙は止まった。その日の帰りもきみと一緒で。「残念だったけど、すごかったよ。ひかるが1番かっこよかった!」と笑うきみが隣にいてくれたおかげで俺も自然と笑えた。
ガタッと音のする方を向けば、少し緊張した面持ちの宮ちゃんがいた。「あ…えっと」「じゃあ、俺先に帰ってるな」宮ちゃんとすれ違い様に「がんばれ!」と小さい声で言えば「おう!」と照れながら返してくれた。
--帰る時、こんなに悲しいことはなかった。いつもは2人で他愛もない話をしながら笑い合って帰っていた。覚悟はしていたけど、思っていたより悲しい。そんなことを考えていたら一緒に帰っていた時のことを思い出した。
雨が降った日は同じ傘に入っていた。高校に入ってからもそれは変わらずで…よくからかわれていたけど、それはそれでいいなぁなんて俺は思っていた。きみも嫌がるそぶりは見せず、同じこと言っててよく飽きないよね。なんて笑っていた。拒否されない嬉しさと同時に、俺のことを意識していないって思い知らされて少し悲しくなった。
きみが風邪で休んだ時は、速攻で帰ってきて隣のきみの家に駆け込んで看病した。うつるから帰っていいよ。といつもより弱そうに言うきみを置いていけるわけもなく、一晩付き添っていたこともあった。
中学最後の大会、きみが応援してくれたのに僅差で負けてしまった。悔しくて悔しくて涙が止まらなかった。なのに、きみを見たら不思議と涙は止まった。その日の帰りもきみと一緒で。「残念だったけど、すごかったよ。ひかるが1番かっこよかった!」と笑うきみが隣にいてくれたおかげで俺も自然と笑えた。
