光の魔法を君に 【番外編】




「・・わかっています。好きな人が自分じゃない人を好きでも、怨むのは間違ってるって」


桜はニコリと笑って見せた。
確かに、自分じゃない人に想いが向いていたら嫌になる。その人に怒りをぶつけてしまいたい。


「・・・だから、大丈夫です」


桜が呟いた一言。
夢羽に聞かせたつもりなのか、はたまた。自分に言い聞かせたのか・・・


「・・・ねぇ、桜。あたしは・・・あたしはね?」


夢羽が桜に語りかける。
こうなればもうあたしの出番はない。黙って夢羽の話に耳を傾ける。


「大事、なのは自分の気持ちだと思うの。それは当たり前のコトだけど当たり前じゃなくなってる。誰かのため、と言えば聞こえは良いけどそれはただの弱虫だよ。

__伝えたいなら伝えなきゃ。

何も出来ないまま終わりたくないでしょ?大切な気持ち無駄にしないで。殺さないで。ちゃんと声にしてみようよ?」


何度、聞いても心が動かされる。夢羽の言葉の一つ一つが胸に染みていく。昔から人を動かすのが得意だった。
夢羽の言動が人の心を動かしていく。そのことを改めて思ったの。