「太陽のくせに・・・」
チッと悪態をついている夢羽。
まぁ、気持ちはわかるかな。
“太陽のくせにこんなに可愛い子落とすなんて”
多分、こう思ってるはずだろう。それには同意。
今の桜は抱き締めたいほど可愛く、恋する乙女まるだしだ。
「・・・・っでも、叶わないのはわかってるんです。」
ポトッ、
一粒の雫石が床に落ちた。
切ない顔で俯き気丈にも笑おうとしている桜が哀しくて、
手を伸ばす。
「・・・そんな哀しいこと言わないで。」
夢羽が辛そうに呟いて、あたしが桜を抱き締める。
とる行動は違うけれど、思ってることは同じだ。
「・・・・っぅ・・・ごめ・・・なさい・・」
小さく、小さく、思いの丈を綴る。
「・・・太陽さんは、まだ夢羽様のことを想っているのです。」
「・・っそんなこと・・・!」
慌てて否定しようとした夢羽を止め、桜に話を促す。
「・・っわかる・・んです・・・。太陽さんが・・・夢羽様を・・見つめる瞳は綺麗で・・・」
確かに、それは思っていた。
いくら、好きな人の幸せを願っていてもすぐに諦め切れるようなものではない。
それが、人を想うことだから。


