「・・っゃ・・・」
ポロポロと涙が溢れて止まらなくなり、もう無理だ。と思った瞬間。
男がいきなり倒れたのです。
「・・・!?」
「っ!!おおおまえ!!・・・っなに・・!!ひぃい!!」
「___消えろ。」
低く、相手を威嚇する声。
思わずびくりと、体が竦んでスルスルと足から力が抜け、私はしゃがみこんでしまいました。
男は悲鳴を上げながらどこかへ逃げて行きました。
ポロポロと涙が溢れては、落ち。また溢れては落ち。
繰り返すだけで止まってくれません。
「・・・大丈夫か?」
優しく問いかけられた言葉。
先程の鋭い声よりも、何倍も何十倍も柔らかく。テノールの音が私の耳に心地よく馴染み安心してしまったからなのか、
「っひ・・っく・・・」
嗚咽が口から零れ出てしまったのです。
けれど、止める術を私は生憎持ち合わせておらず・・・・。
なるままにしていたのです。
すると、ポン。と頭に手を置かれて優しく撫でられる。
「___大丈夫だ。」
力強く発せられた声。
それが私を安心させてくれたのです。
「・・・は・・い・・。」
コクン、と頷くとともに声にならない返事を返しました。
そんな返事でも聞き取ってくれて、
「・・・よし、いい子だ。立てるか?俺が送ろう。」
そして、城まで送ってくれたのです。
私は、その時太陽さんに恋、をしました。


