「こ、こんにちは!叶沢菜月ですっ」

お辞儀をしてゆっくりと顔を上げてみる。

「堅い、かたーいっ!ウチらタメ口のほーが話しやすいしっ、タメ口で!ね!菜月て呼んでいー?」

「あっ、はいっ!じゃなくて、うん!」

最初に話し掛けてくれたのは茶髪で髪を巻いてる女の子。

世間一般で言う、ギャルってやつ、だね。

「ウチは中崎裕海(なかざきゆみ)!んでこっちがー」

「あ、ウチ?ウチは谷口玲奈(たにぐちれな)だよぉ、んでこっちが」

「あ、私は田中潔未(たなかきよみ)だよ、よろしくね。」

えっと、ギャルっぽいのが裕海ちゃんで

綺麗なネイルしてるのが玲奈ちゃんで

黒髪で優しそうなのが潔未ちゃん、か!

「呼び捨て、ね!」

裕海ちゃんにそう声を掛けられる。

「う、うん!裕海、玲奈、潔未!」

笑顔で三人の名前を呼ぶと、

「おーけーっ!」

と満足そうにピースサインをしてくれた。

「じゃー俺の友達も紹介するわ。」

そう言って優翔が手招きすると、男の子がひょこひょことやってきた。

「ちわーっ。俺は土谷弘汰(つちやこうた)!よろしくーっ」

「あ、うん!」

「まぁ、だいたい俺はこいつらと連んでるんだ。あとの奴はそのうち名前わかるさ。」

そう優翔が言うと、皆が一斉に変な顔をした。

「何で優翔標準語なのっ!?」

・・・へ?

どういう事!?