隣の席の人…名前なんだろ?

配られたしおりをみる。

村上光樹…


よく見ると、村上君はとてもキレイな顔をしている。

長いまつげ、うすい唇、サラサラの髪の毛、高い鼻…

見とれていると村上君がいきなり目をあけた。

あっ…目、あっちゃった…
「何?」

喋った!!

「初めまして!!唐沢奈緒です!!よろしくね!!」


私はプチパニック状態でさっきと同じ事を言ってしまった…

プッ

…え?

「それ二回目。」

彼はそう笑いながら言った。

笑った!!

かっこいい…

いやいや!!私には雄介がいるんだから!!