「…――緒…奈緒!!」


「へ?」

目を開けると目の前に千明がいた。

「もう!!何間抜けな声出してんのよ、てか授業終わったわよ」

ひどいっ

「ひどいって思ったってホントの事なんだから仕方ないでしょ?」

「うぅ」

千明さんはエスパーですか!?


「あ、そうだ、今日暇?」


「うん」

「じゃあ、あたしの部屋ちょっとよってかない?」


「いぃ…きゃぁ!!」


誰かに後ろから腕を引っ張られた。

「奈緒、今日暇?」

へ…?

私の目をじっと見ているのは光樹。


「あ、ごめ「奈緒、今日暇って言ってたわよね?」」


はい?


何ですと?


千明さん?


「じゃあ後で俺の部屋来て」

「いや、え?ちょっ光樹!!」

行っちゃったし…

「そーゆー事………奈緒、今度アイス奢りね」

千明はニヤッと笑うと颯爽と歩いて行ってしまった。


2人して何なの!?


もぉ…

久しぶりに千明と喋ろうと思ったのに…


まぁいっか!!