教室に帰ると、奈緒は自分の机に突っ伏して寝ていた。


あ、もうこんな時間だ

「奈緒!!奈緒!!」

「んー?」

眠そう…

「奈緒!!もうチャイムなるから起きろ!!」

「ん…やぁ」

はぁ


…お

目ぇ開けた?

「きゃっ!!」

「あ、やっと起きた。もう授業始まるから…」

「あ、ありがとう」

「おう」


ーーー…

奈緒…

また寝てるし…


先生に睨まれてる…

フッ


おもしろいって思ったのは奈緒には秘密にしておこう。


ましてや、可愛いって思ったなんていうのは、俺だけの秘密。