目を開けると、私の視界いっぱいに光樹の顔が広がっていた。

「きゃっ」

ガタン!!

勢いよく立ち上がった私に皆の視線は集中。

や、やばっ

「やっと起きた。もう休み時間終わったから…」


「あ…ごめん、ありがと」

「おう」

び、びっくりした…

だって初めてだったし…

光樹の顔あんなに近くで見たの…

私、今ぜーったい顔赤いよ…

こんな顔光樹には見せられない…

恥ずかしくて俯く。

ふと数学の教科書に目がいく。

次数学だ…



私が次の授業、又寝てしまったのは言うまでもない。