■□恋色短編集□■

「ありがとうは??」


にやりと笑う王子。


はい??なにが。


頭に？マークを浮かべるあたし。



「手帳。拾ってやっただろ。」



あぁ。もとはと言えばアンタのせいだけどね。



これ以上掴みかかるとめんどくさいことになりそうなので折れてやることにした。




「はいはい、王子サマ、どうもありがとうございましたー。ってことでどいて!!」



お礼を棒読みで言って抵抗するけど、びくともしない。




「ふっ、よくできました。」



なんかバカにされてるな.....。完璧に。