「泣くな.....」


響くんはそっとあたしの涙を拭う。


安心したらまた涙が.....。



「ずっとずっと響くんが好きだったの!!いつも無愛想で返事も一言返しだけど.....だけどそれ以上に優しい響くんが好き.....。」



あれほど自分の気持ちを言うのに時間がかかったのに今は言いたいことがスラスラ言える。




自分でも抑えれない.....。



もっと、もっと、伝えたい.....。



伝わってほしい!!



「きょ....響くんは....??」


顔をあげて響くんと向かい合う。



すると彼はふっと笑って









「茅衣が好きだよ」





響くんの唇があたしの唇に触れる。



「大好き!!」



あたしの知らない響くんをもっと見てたい。

響くんの誰よりも近い、この場所で。



■□桜色 End■□