足を捻ってこけそうになるところを支えてくれたのは......


「.....あぶねー。」



響くん....。


「やっと捕まえた...」


ぎゅっとあたしを抱きしめる。


はぁっはぁっと息を切らしている響くん。



そんな響くんにまたじわっと涙が出てきた。




「なんで逃げる。」


響くんは心配そうな顔で聞く。


「ご、ごめんなさい....」


何も言えなくて.....。



「とりあえず帰るぞ」


歩き出そうとしたけど...



「はよ乗れ」


響くんがしゃがんであたしに背中に乗れと言った。



「足、挫いてるんだろ??」


えっ??と思ったけど足の痛みがズキーンときた。


あ...歩けない。