ナオはよく笑った。
テレビを見て感動していた。こんな薄くて四角い中にどうやったら人が入れるんだと言ってはしゃいでいた。
「大人になったら入れるかもな」
「ナオもう大人だ」
嘘だ。ナオはすぐに自分は大人だと主張する。だけど、ナオはどう頑張って見ても十歳ぐらいだろう。まだまだ子供だと思う。
「ワタル、これは?」
テレビの中の馬を見てナオは感動していた。
「馬だ。早く走れるんだ」
「うま? うまは食べられる?」
ナオはすぐ食べられるかどうか確認する。そして何でも食べたがる。
「食べられないよ」
「そっか、うまはかっこいいけどダメだな」
おいしそうなにに残念だとか言いながらナオはテレビの中の馬を見つめている。
「ワタル、これは?」
馬が終わって次は牛が出てきた。動物と触れ合う番組で、乗馬の次は乳搾りに挑戦らしい。
「これは牛」
「うし? 白いの出てる」
「乳な。ナオがいつも飲んでいる牛乳だよ」
「ギューニュー? うしはギューニュー出せるのか?」
すごいすごいと連呼してテレビの前から離れようとしない。
テレビを見て感動していた。こんな薄くて四角い中にどうやったら人が入れるんだと言ってはしゃいでいた。
「大人になったら入れるかもな」
「ナオもう大人だ」
嘘だ。ナオはすぐに自分は大人だと主張する。だけど、ナオはどう頑張って見ても十歳ぐらいだろう。まだまだ子供だと思う。
「ワタル、これは?」
テレビの中の馬を見てナオは感動していた。
「馬だ。早く走れるんだ」
「うま? うまは食べられる?」
ナオはすぐ食べられるかどうか確認する。そして何でも食べたがる。
「食べられないよ」
「そっか、うまはかっこいいけどダメだな」
おいしそうなにに残念だとか言いながらナオはテレビの中の馬を見つめている。
「ワタル、これは?」
馬が終わって次は牛が出てきた。動物と触れ合う番組で、乗馬の次は乳搾りに挑戦らしい。
「これは牛」
「うし? 白いの出てる」
「乳な。ナオがいつも飲んでいる牛乳だよ」
「ギューニュー? うしはギューニュー出せるのか?」
すごいすごいと連呼してテレビの前から離れようとしない。