りっくんが再び深い眠りに落ちた頃を見計らって、布団の中へそうっと両腕を突っ込んだ。
そうして、りっくんが唯一身に纏っているパンツに手を掛けた。
気付かれないように、細心の注意を払って慎重に脱がそうとしたけれど、元気なりっくんが引っ掛かって。
パチン――
ウエストゴムが小さな音を鳴らして弾けた。
焦った、非常に。
さーっと全身の血の気が引くのをはっきりと感じた。
「って……」
りっくんが小さな呻き声を漏らしてギュッと眉根を寄せた。
脱がしかけのパンツはそのままに、大慌てでりっくんの頭側へと身を乗り出して、「しーっ、しーっ」と頭を撫でながら、目覚めかけたりっくんの中の野生を鎮めようと試みる。



