全部、私からだった。 ~AfterStory~



 もう止めて欲しい、その話は。
 ある意味これ、羞恥プレイじゃないの? とさえ思う。


 けれど。


「確かに、多恵の声は普通じゃない。
 けどそんなもん、人それぞれ違って当たり前じゃねぇか?
 100人女がいりゃ、喘ぎ声も100通りある、だろ?」


 りっくんのその言葉にカチンときた。

「ちょっと、りっくん!
 『普通じゃない』って、一体何を基準に言ってんの?
 誰と比べてんのよ?」

 頭に血が昇ってしまって。
 唯一の味方であるりっくんに、思わず食って掛かった。