一目散にログハウスの中へ飛び込んだ。 靴を脱いでいる暇なんてないから、土足で上がり込む。 入ってすぐのリビング、さっきまで座っていたソファーの上にポツンと、使い古した私の鞄は置き去りにされていた。 もうそれを手にすることだけに必死で。 鞄以外、何も見えていなかった。 当然足元も。 だから、何かにつまずいて、私の身体はもの凄い勢いで派手に転げた。 足が取られた結構な大きさのそれ。 こんな所に……一体、何? 舌打ちしたい気持ちをグッと堪えて振り返れば――