全部、私からだった。 ~AfterStory~



 けれど。

 私の口から絶え間なく漏れ出る喘ぎ声に、ハッと我に返る。
 まるで悲鳴のようなそれ。



『僕、知ってんだよ?
 先生、あの男に乱暴されてるだろ?』



 赤根くんの言葉を思い出した。



「ね、ねぇ……りっくん。
 この声、この声が誰かに聞かれてるってこと……ない……よね?」

 荒い息づかいは止められないけれど、それでも何とか言葉を発した。


「ん?」

 ゆっくりと深く突き上げながらもりっくんは聞き返す。
 りっくんに私の疑問は届いたかな?