全部、私からだった。 ~AfterStory~



 りっくんがくれる全てが甘美で魅惑的で、尚且つわたしの本能を鋭く刺激する。


 今私が欲しいのはりっくんだけだ。
 他は何もいらない。



 やがて――

 背後から私の中にりっくんが入って来た。
 十分潤って、準備万端だった私の身体は悦びにざわめき、口から淫らな声が漏れる。


 私たちの身体は横向きで前後に重なっていて。
 りっくんの胸が私の背中に密着している、その感触だけでも頭がクラクラするぐらい感じているのに。

 胸をりっくんの大きな手で包まれて、首筋にはりっくんの唇。


 極上のフルコースだ、素敵過ぎる……


 もう何も考えたくない、考えない。