千鶴: 「風が…きもちぃ。ここ…思い出の場所にしようかなぁ。」


今私がいるところは…病院の屋上…。
思い出の場所…。

私は…心臓病…。
いきなりだった。

おばあちゃんが入院してたこの病院に…お見舞いに来たとき…。

柚ばぁ「千鶴ちゃん。貴方も一応…検査してもらいなさいね?」

そう…言われて…一応検査をうけた。

それから…検査の結果を聞きに行くと……私は…「千鶴さん…貴方は…柚さんと同じ病気です。安静にするために…入院してください。」 って先生に告げられた。

だから…いつ死ぬかわからない今…カメラに自分の好きな風景…物…友達…動物などの写真撮っているんだ。

千鶴:「ここから見る遊園地の観覧車…大きくてよく見えるなぁ。」

そう…いいながら…写真を沢山とっている。

カメラのもちこみ…先生方にはちゃんと許可はもらっている。
ーーーギィー
写真を撮っていると…病院の中と…屋上に続くドアがあいた。
?:「カメラ…持ち込んじゃだめっしょ。てか…寒くない?」いきなり声をかけられてびっくりしている私に…男の人は優しく…柔らかく…どこか悲しげな表情で微笑んだ。


ドキッ ー

なに…これ。苦しい…。
てか…この人カッコイイ…。

?:「あぁ…。ごめん…。いきなり声かけられても困るよな。俺…水川 愁也。よろしくな。」
ドキン…ドキン…
まただ…。

千鶴:「あ…いえ。私は浅川 千鶴です。カメラは…先生に許可もらってます。」

愁也:「そか。でも…なんでカメラ?」

千鶴:「好きな風景とかを…撮りたいから…。」

愁也:「ふ~ん。でも…なんでだ?」

次々と質問を繰り返してくる愁也くん。
私は渋々話しはじめた。

千鶴:「私は…心臓が悪くて。祖母と同じ病気にかかった。私はいつ死ぬかわからない。だから…好きな写真撮りをしてるの。好きな風景…好きな動物…好きな友達…思い出として…集めたいんだ。」