馬鹿みたい。 好きな人の彼女に、 恋の相談をしてたなんて。 「綾音さん……だったんだ」 何だか自分が惨めだった。 こんなにきれいな綾音さんに、 彼氏がいないはずないもんね。 綾音さんに、 勝てるわけない……。 「は、遥花?! 泣かせるつもりはなかったんだけど……」 泣いてるんだ。 私、泣いてるんだ今。