「おい。聞いておるか?」

「えっ?あ、すみません。」

『ちゃんと聞いてなさいよ。あなたも関係しているのだから・・・。』


えっ??

関係してるの?!

『当たり前でしょ。』


「太陰、清明はどこにおる。」

『さあ。私は雪華の式神だからね。』

「そうか・・・。」


清明さんか・・・



「せ、雪華?ど、どこにいるの~?」

何故かしら・・・
聞いたことのある声ねぇ・・・


『あら?劉くんじゃない。どうしたの?』

「えっ?雪華、こんなとこに子供つれてきちゃだめじゃ~ん。」

「・・・やっぱり劉か。」

「えっ?なんか言った?」

「ううん何も。」

『ねえ、劉くん無視しないでよ!!』

「ねえ雪華、この子誰?」


あそっか。
いまは姿見えるようにしてあるから劉にも見えるのか。

「この子は太陰。簡単に言うと神様。」

「へぇ~。神様なんだ。って、えっっっ!!!か、神様!!」


『・・・雪華。説明簡単すぎない?』
「あいつはバカだからこのくらい簡単じゃないと理解できないのよ。」
『・・・そ、そうなんだ。』


劉は、いまだに混乱している。

「っていうか、こんな時間にこんなところで何してんの?!また襲われたいの?!」

「ひぃぃぃ!!ご、ごめん。でも、雪華が守ってくれるでしょ?」

はあ・・・ため息しか出ない。

小さい頃に夜おそくまで遊んでいたら妖怪が襲ってきたことがあった。


少しだけ過去に触れてみようと思う。