「あっ!!雪華、どこ行ってたの?心配だったんだよ~♪」


と、言う割には暇そうに私の机に座っていた。


「行くんでしょ。えっと・・・」



「萌奈ちゃんね。名前ぐらい覚えなよ・・・」


「うるさい!!行くよ!!」


「へーい。」



そして、萌奈(?)ちゃんの家に着いた。



!!
またあの感じ・・・。


ここにも12神将がいる・・・?



(太陰いる?)

私は声に出さず心の中でつぶやいた。

『いるわよ。』


姿は見えないがすぐそばにいるのだろう。

(ここにも12神将いるよね。)

『さすが雪華。分かる?清明の命令でここにいる女の子を守ってるはずよ。』


(それって・・・鈴木萌奈?)

『そうよ。呪詛をかけてる張本人。』


(劉に?)


『そう。あのカッコイイ男の子に❤』


(あっそ。)

やっぱり劉に呪をかけてたのは萌奈ちゃんだったんだ・・・



「おーい。起きてる?」

そっか。劉には太陰との会話は聞こえないんだ。


「うん。大丈夫。」


「でさ、なんか分かった?」

「やっぱり萌奈ちゃんが呪をかけてるみたい。また雑鬼達に聞いてみるけど。」


「そっか。ごめんな、俺のために。」


いつもと違って弱気な感じだった。
まるでライオンが子猫にでもなったかのように。

「あんたに心配されるほど弱くないから。大丈夫!!」


劉は無理やり笑顔を作っていた・・・。