素直なキミに

あたしは
優貴に後ろから抱きついた。




「つっば…さ?」


「…ない」


「え?」


「気にならないよ」


「うん分かってる…同情はやめてくれないか…」


「同情じゃないわよ!!」


「え…?」


「確かに新聞は気にならない…けどあんたの、優貴の気持ちは気になるの!!」

「え?」


「好きなの…あなたの事が…新聞は…別に気にもしなかったよ…だって…人気俳優がスクープされやすいのは分かってるもの…だけどね?あなたの気持ちが気になるの…」