素直なキミに


「妹はありがとう。それだけだから。」


そそくさに立ち去ろうとした。



グイッ


腕を引っ張られた。



「何怒ってんだよ。朝っぱらから。」




「はぁ?別に」




「熱愛のことか?」





「なっ違うわよ!!あたしはあんたの事好きなんて言ってないわよ」




「じゃあなんで?」




「なんでもいいでしょ」





「ま、そーだよな…俺ら付き合ってもねーし、ましてや両思いでもねーし。ごめんな、勝手な事して…もうしねーから。」



え?違う…


ホントはあたしが謝らなければならない所なのに…