友達周りの自慢話を総合すると、
甘くて大人で濃密で痺れて、凄くしっとりした雰囲気が定番だった。
ただ、男の子の性格によって、
お姫様扱いなロマンチックなのとか、サディスティックなオレ様なのとか、
モードは様々ならしく、近藤君はというと――?
家来志望の女子が希望するイジワルとは違ったものの、
どうやら、うちの彼氏は底意地が悪いらしい。
すべての言動に愛ではなく悪意が満ちてるんだって、一秒後の近藤君の発言で、
付き合って九ヶ月、ようやく私は知る羽目になる。
「きゃあって何、叫ぶとかびっくりした訳? あはは、きゃあとか煩いって。こっちがびっくりするし。ウケる田上さん」
触れてほしくない部分を、半笑いでわざと攻撃してきやがった。
肩を押された時、条件反射で私は確かに悲鳴を上げた。
それって、不慣れな女の子具合がバレバレで、こちらとしたら大失態だった訳で、
労るなら、聞こえなかったフリをしてくれたっていいのに、
いちいちイジってくるなんて性格が歪んでるとしか思えない。
でも、私は学校の皆に比べて著しく欠陥人間だから、
一年生の頃一目惚れをした割に、外見よりも厄介な精神をした内面に魅力され、
今後もウケを外すゆるい発言や園児に似た行動に惚れ続けるんだろうなって分かってるから、
微妙に悔しかった。



