星空刺繍


たとえば、合コンをしたとして、昔はヘビースモーカーだったエピソードを語るクラスのナイスな男子とは異なり、

昔は給食を一番食べるのが遅かったと熱弁するであろう近藤君の定見は、

私のツボを確実にくすぐる。


好きで好きでスキの最終系がなくて困る毎日が、青春という貴重な過去になる時間の流れを、

一緒に過ごせたら、その未来は有意義だ。


彼氏にもっと愛されたいならば、

『プレゼントなんていらないんだよ、こうして一緒に居られるだけでアタシ幸せだもん』なんて潤んだ瞳で囁くのが正解なのに、

「分かった分かった。愛の言葉を用意しとくから早くプレゼントちょーだいよ」と、

照れ隠しにガサツに振る舞ってしまう可愛くなれない私という彼女が、たまに切ない。


ふわふわ甘い女の子らしくなりたいのに、ぶりっ子して引かれたくないから、

つい陽気なノリを演じてしまうばかりで、

それなのに、どうして彼氏は愛護してくれるんだろう?


女子力が足りない私がプレゼントの催促を荒っぽくするなり、

近藤君ってばホッペを赤く染めて満足そうにはにかむから、彼氏の萌えポイントが謎だ。