いつも待ってもらってばかり、してもらってばかり、そんな態度はいくら二人が熱愛中でも、いつか飽きられるだろう。
たまには頑張ろうと思った。
クリスマスだからとヘタレな自分に言い聞かせ、私も彼氏の方へ身体ごと向けて、
キスをする流れに合わせようと、なるべく女の子らしくなるようはにかんでみせた。
もう何回もしたことがあるのに、どうして毎回緊張してしまうのか、誰か教えてほしい。
それに今日は特別なんだ。
いつもは唇が離れて、体育祭の時に仲良しグループがハグするノリの弱さでギュッと抱きしめられてスキンシップは終わり。
触れられる感覚に慣れない初恋ビギナーな私のせいで、今まで全然密着したことがなくて、
というか、大人なキスについていけなくてぼんやりしているだけで、精一杯で、
そんな関係なのに、数十秒後に二人は変わってしまうなんて、信じらんない。
それでも、クリスマスなんだから大丈夫。
イベントパワーを頼りに、私は自ら身を乗り出した。
それがどうして?
「な! プレゼント交換しよっか。ほら、早く先に寄越せ。お前がくれたら俺もご褒美やるわ」
せっかく彼女は男子がときめくラブリーな甘い雰囲気を演出してやったのに、
彼氏ときたら、小学校の仕切りマンみたいにガサツな態度で笑ってきやがった。
なんかこっちが外したみたいで決まりが悪いし、恥ずかしいし、
なによりキスモードの顔面を作っていた自分の思考が最悪だ。
羞恥心でうざったいのに、早くと両手を差し出す仕種さえ可愛くてどうしようもないのは何故?



