クリスマスプレゼントはサンタクロースが届けて翌朝見つけるのに、
恋人たちはイヴに貰いたがるのは何故?
携帯電話を確認するからと、鏡を見るからと、床にしゃがむ際に鞄をさりげなく手の届く範囲に置き、
贈呈式を行う準備を各自こっそり進めるうちらは、お互いネタバレし過ぎだ。
こんな幼い脳みそが堪らなく大切で、こういう時に私はなんかこう、
この人の彼女になれて良かったって感謝したくなるのは秘密。
そう、蓮っ葉な性格のせいで、皆みたいに彼氏にピュアな気持ちを伝えられずにいるのはご愛嬌だ。
モスグリーンの自然体なカーテンの向こうは寒々しい夜なんだろうけど、
クリスマスツリーの電飾がおもちゃみたいに雑に光れば、ここは夢の国に変わる。
近藤君の座り方が好き。
左足は正座みたいに折り畳んで、右足は少しはす前に出しておむすびを作るその感じが好き。
ご飯を食べてケーキも食べて、お腹はいっぱい。
タイムリミットまで約三時間、以後は隣にいる付き合って九ヶ月ちょいの自慢なイケメンボーイフレンドが、
そこそこ顔面偏差値が高いガールフレンドに、永遠の愛を叶える魔法をかけると決まってしまっている。
沈黙が教えてくれる。
自然と二人の唇が触れ合うのだと。
近藤君の瞳が左に動き、私を見つけたなら、彼氏はまどかに微笑んだ。



