私ってば一応、世間体とか風習とか国民性とか常識とかを多少は重んじたい。

だから、斬新とか枠にとらわれないとか個性とかポリシーとか、

素敵な単語を並べて大事なことを平成らしく崩したくない派な訳で、

となると、あんまり親の期待を裏切りたくないというか、

クラスメートみたいな大人を不安にさせる交際はしたくないんだ。


クリスマスをウィークリーマンションでどうかと言う近藤君の提案をのもうとした時、

帰りが遅くなることとか、彼氏とキスしたかどうかなんて親に報告しないからお母さんやお父さんが私たちをどう見ているのかは知らないけど、

なんか彼氏とそういうのをしたであろうと把握されている直後に、

家で顔を合わせるのが微妙に気まずいことや、

いくら日帰りと言えど、いざそうなると純愛が特技の高校生ばりに離れられなくて、

もしかしたら、泊まるかもしれないことが、

いっぱい不安になって、愛美に相談したら、

女友達は最高のアドバイスをしてくれた。


さすが現役女子高生の華麗なる知恵だなって、ゆとり世代の私は感心した。