無敵スターを手に入れた男の子は、一直線に突撃が得意技で、
愛する女の子を護るバリアを張る風潮が強い。
悪い虫を寄せ付けないよう束縛したり独占したり、
あの手この手で第二の命を過保護に軟禁して頑張るらしい。
でも、俺は田上さんが誰かにフラフラついていったり、相手が凶悪で騙されるにしろ本心を見抜けない奴であってほしくない。
純粋とか清楚とか女子力高い言葉に甘えないで、シビアで夢がない三流であってほしくて、
たとえば、ソーシャルサイトで昔の同級生を捜して友情を育むクラスメートの中に居るけど仲間にならず、
白けた目で干渉してる癖に、あえて盛り上がって田上結衣を演技できる田上さんだからこそ、好ましい。
そう、俺の彼女は彼氏の世話にならなくとも、
浮気とか二股とかせず、しっかり一筋を貫ける喜ばしい子なんだ。
しかし、
「今度市井ん家お菓子持ってこーっと。古風に和菓子かな?」なんて笑顔で言いやがる。
せっかくのクリスマスイヴ、何が楽しくて他の男の話でヒートアップしなきゃならないんだと、やや不機嫌になり、
「お礼は要らないって本人が! カインドボーイ」と、
雑な口調でヤキモチを隠す器が小さい俺に気づきやしない。
「優し、さっすがあだ名が王子様だな、プリンスー、リアルセレブー、育ちが宜しくて!」
ジュレみたいに煌めく唇、微笑む田上さんは可愛い。
でも、



