星空刺繍


やっぱりクリスマスの神様は気が利く人で、幸が薄いカップルにとりわけ優しいようだ。

だって、二人の絆なら親密に抱き合っていない清い交際だろうと、脳内独り言妄想でガッチリ結ばれたから、

元々解けてないけど、二度と離れなることは見事なくなった。

十二月二十四日に祝福された俺たちなら、何があっても永遠に繋がってるんだ。


ああ、イヴに感謝したい。
甘いクリスマスにやらないとか男前過ぎるし、蕩けるクリスマスに拒否るとか乙女過ぎるし、

結果、ウザい俺とヘボい田上さんってば完全に完璧だろう。


遂に五歩目、これは告白に似ているのかもしれない。

乱れたシーツの上で与えたかった愛を今、イルミネーションの下で捧げようじゃないか。

微かな息と勇気を出し、赤い唇は白い八重歯を飾る。


「太るとかダイエットとかいちいち何、そんなことないよ君は充分スリムだよ〜ってフォローされてんだろ?

女子の痩せたいアピウケる、お前したたかだな絶対フォローするもんか。ご勝手に太ればー? 雪だるまユキちゃん」


まつ毛がひっくり返るレベルで目を見開き、下顎を前にずらして口を広げ、

身内にしか支持されない変な顔面で毒を吐いてやると、

田上さんは怒ったジェスチャーなのかナイフを持ったみたいに右手を上げ、刺す真似をして笑声を響かせる。

いちいち反応がツボで、照れ臭さを隠すのが大変た。