星空刺繍


そう、相手が隣に居てくれなくても、相手が想いを言葉にしてくれなくても、

あの人と気持ちは繋がってるとか、あの人の考えなら伝わってるとか、

自室やお風呂で勝手に一人妄想してる時間こそが、

俺と田上さんにとって、二人の愛を育む作業なんだ。


熱いキスをしなくても、濃厚に抱き合わなくても、意味なく電話やチャット形式メールをしなくても、

実物のカケラもないCGみたいなプリクラを眺めたり、向こうが好きなダサイ曲を聞いたり面白みに欠けるテレビを見たり、

そんなアホな行為を繰り返せば、恋に恋して暇な毎日が笑える仕組みだ。


顔しか興味ない愚かさを補うために、内面を褒めて惚れた理由を付け足す浅はかさが逆に尊い。


青春時代のピークに出会えて良かった。
弟が懐く人間性で良かった。


独りよがりを貫くと、イケメンだからこれ以上がないはずなのに俺は自分をますます好きになる。

自分が自分を好きじゃなくて、誰に惚れてもらえるんだ?


ナルシストでナンボ、それを否定するのは世界が狭すぎる。

だって、