どれでもいい。
俺の心境なんかどうでもいいんだ。
俺ごとき、どうなろうがいい。
だって、田上さんがいくら恋人を配慮しようが、『相手の立場になって考えよう』のスローガンって、
結局は自分の価値観を主に他人の感情を都合良く推理するだけなんだから、
その作業には面白いぐらい意味がないんだ。
ただ、そうやって想いを思いまくれば、自己満足の大恋愛はより膨張するんだ。
そんで、田上さんは少なからず日本人らしい心くばりができる女の子、
相手の立場になって考えるなら、彼女は彼氏に『クリスマスなのに最後までできなくてゴメンね』と、気を遣っているんじゃないかな。
盗撮するまで一人先を歩き一人でイルミネーションを眺めまくっていたのは、
きっと何を話したらいいのか分からないせいだったんだ。
だから俺は大人を気取り、「ケーキ普通に美味しかったな」と、
つまらないと知りながらも、間を埋める社交辞令をさらりと言った。
すると、



