星空刺繍


指が五本ある。
数えきれないお金、同窓会でいきれる肩書き、頼られる名誉、孫まで安心広い土地、ゆるぎない愛、

大人に夢見る若者は、眈眈と成功したがる。


それらを汚いと毛嫌いする?
悪を否定すればヒーロー誕生なのか?


老後対策である程度財産が必要だし、少しばかり安定に向け職業に将来性がほしいし、

驕らないよう周りから注目されたいし、ささやかながらに一軒家に住みたいし、

モチベーションを保てるよう愛は必須だ。

そう、五つを叶えるには、可愛い花嫁と可愛い子供が居ればオッケーな持論で、

我が家のことは弟に甘え、俺ときたら婿養子二世帯大歓迎って話なんだ。


なあ、アホな妄想を頑張るから、どうか一緒に田上さんも童心に頭いかれてほしい。

同級生はストレスとかウツとか色々大変らしいんだけど、

俺にかかれば今を笑う方法は、自分のキャラクターを演じれば余裕だ。


「消さない。田上さんピンショットん写メ消さね。だってあれだよ、お前に別れ話された時にさ、

流出させるぞって脅してー、俺と別れらんないよーに繋ぎ止めてやる切り札なんだよ。俺なんかにこんなカワイイ顔して笑った自分が悔しいだろ?

こりゃあ嫉妬するな、元カレにはこんな顔してたんだなって、だから駄目だ。田上さん俺と別れたらモテない、お気の毒ー。俺は元カノがあの田上結衣ってゆーセールスポイントで女落とせるな、ラッキ」


だらだら無駄口叩けば叩く分だけ、目の前にいる人に花を背負わせられるなら、

それは立派な実のあるお喋りだと思われる。