せっかく夢を寄せ集めたベッドの上なのに、お金じゃ買えない幸せの空間の中なのに、
本当は学生らしくありたいにもかかわらず、
お子ちゃまな彼女のせいで、大人になるしかない彼氏が悲惨で可哀相な状況でありながら、
そんなショボイ人間性にますます惚れてしまう訳で、
私の身体から愛がなんとまあロマンチックに溢れるんだけど、
そのピュアラブってやつをちゃんと次に採集できるよう、
胸板あたりにウサギが匂い付けする仕種を真似て、
顎を押し付け顔を左右に振り、じゃれてみた。
これで近藤君の恋心が隠された場所に、クリスマスの感覚をマーキングできたと思われる。
好き。
田上結衣は近藤君がだいすき。
あまりにお粗末な真剣さだから、誰にも信じてもらえないんだけれど、
たとえ二人が一過性の恋人でも、田上結衣は近藤洋平を悔しいぐらい世界で一番愛してる。
……なんて、教室めいた冗談はやめよう。
さあ、ここまでダイレクトに乙女心を謡えば、純愛ノルマ達成したかな?
ぶっちゃけって付け足したら、信憑性が増すルールに従って本当に心から命かけて絶対ぶっちゃけると、
私は近藤君がオシャレなイケメンだから好きなだけ。
だって、



