俺は本当の馬鹿野郎だ。
麻里は今でも苦しんでいると言うのに、俺は何もしてやれなかった。
麻里が墓の前でずっと拝んでいた時の後ろ姿、あれだけ儚くて辛い思いをして、なのに俺は…
「くっ…!」
走り出して数分、靴下も履かずに靴を履いた足が靴の中に入った雪によって痛い程に冷やされていた。
でも俺は構わずに走った。
降り続く冷たい雪に当たりながら…
麻里は今でも苦しんでいると言うのに、俺は何もしてやれなかった。
麻里が墓の前でずっと拝んでいた時の後ろ姿、あれだけ儚くて辛い思いをして、なのに俺は…
「くっ…!」
走り出して数分、靴下も履かずに靴を履いた足が靴の中に入った雪によって痛い程に冷やされていた。
でも俺は構わずに走った。
降り続く冷たい雪に当たりながら…


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.800/img/book/genre4.png)
