「それに、それこそが私のあるべき姿だったものだからね。」

麻里がそう言い終わると、暫しの沈黙が流れた。

その沈黙を破ったのは祐希だった。

「分かりました。」

祐希はそう返し、麻里への呼び方を変えた。