「やっぱり、俺達は麻里さんからすると子供ですかね…」

「ううん、そんな事ないよ。みんな立派な大人になったよ。」

麻里は祐希の言葉に訂正をつける。

そして麻里は思いがけない事も言ってのけた。

「麻里さん、かぁ…何だかむず痒いな。」

「えっ!?」

麻里のその言葉に、俺を始めとする他の二人も少し驚いていた。

「それって、昔の呼び方が良いって事ですよね。」

「うん、大丈夫。だってあれからもう7年だよ。今更気にしないよ。それよりも昔の呼び方の方がみんなと近くなれたような気がするし、それに…」

麻里は少しだけ間を開けて絞り出す様に続けた。