渚目線…

「ねぇ、今日も渚君カッコいい~ 彼女とか居ないのかな?」
うるせぇ…俺に、彼女なんかいるわけないだろ…
ま、まぁ、高校入ってからは好きな奴は出来たけどな。
「渚~」
俺の後ろからとてつもなく大きな声が飛んできた。そして、後ろを振り向くと…
「オッス。朝から女子からの黄色い声がひびいてるね~」と俺に言うのは幾田冬馬だ。こいつは高1になってから初めて出来た友人だ。
「うるせぇんだよ。マジでうざいぞ」俺は、軽く毒づいた。しかし冬馬は、
「んなこと言うなよ~女の子達がかわいそうだぜ~
ま、そのてん俺は大好きな彼女がいるから別に、羨ましくないけどな~」
……イラッ…
なんだこいつは、朝から俺にさりげなく自慢しにきたのか…
と俺の朝は、こんなかんじで始まる。
そして、俺が教室に入ると、かなが机に突っ伏していた。俺は、それが無性に可愛く見えて、無意識にかなの頭の上に俺のてを乗せた。