「げ……な、渚」
そこには、男子バスケのエースもとい幼なじみの柊渚がいた…私が…昔から憧れているひとが。
「てめえ、人の顔見て最初の一言がげ…っはないだろしばくぞごらっ」
いかにも、不機嫌オーラ全快の渚、その顔を見た瞬間私は
「どうもすいませんっした」と謝った。
渚は、「ふん、まあいい…」とまだ少し機嫌が悪そうに言った。
その光景を見ていた美紀は、
「くすっ、あんた達相変わらずなかいいよね~」
となにやら顔をにやけながら言った。
私は慌てて話題を変えた。
「あんた、部活終わったの?」すると渚は、
「いんや、まだ終わってねぇよ…」と素っ気なく言った。
「はぁ、んじゃなんのためにきたのよ…」
渚に少しきつめに言ってあげた。すると渚は、
「そりゃ、お前の様子をみにきてやったんだし…」と消え入りそうな声でいったため私の耳には聞こえなかった。
もう一度聞き直そうと言おうとしたけど男バスの監督が渚を呼んでいたた結局なにも聞けなかった
そして、私の隣にいた美紀は、
「渚も大変ねぇ~」とかなに聞こえない声で呟いたのだった。