side日和

…あの場面を見てから、
私の黒いモヤモヤは広がってく。

さっきからショッピングする気にも
なれないし。

すると、


「日和、
ちょっと外で喋ろっか。」

奈苗は外にでると、
ベンチに座った。

「…日和。
最近モヤモヤがあるって
言ったよね?」

「うん…。」

「それさ、
きっと竹内君が気になるからじゃないかな?」

「えっ?
そんなわけないっ…!」

「日和っ!
もう高1だよ?
あの時からもう2年も経ったよっ!
もう恋してもいいんだよ?」

「奈苗…。
でも私怖いの。」

「怖がってちゃダメ!
前に進まなきゃ。」

「そんなに…
そんなに簡単な事じゃないよっ!」