...奈苗起きてるかな?





電話してみよう。





RURURURURU...




『はい、もしもし』




「えっ!?」




『電話してきたのにえっ!?とは何よ?』




「いや、寝てると思ってたから。」




『...いつもは寝てるんだけどね。
なんか目覚めちゃった。
ほんとに今日行くんだって感じてたとこ。』




「え...私とまったく一緒だ。
逆に怖い。」



『何の逆かわからないけどね。』



「うん。
ってか1人でいてたら寂しい。
暇だし、なんかやな事考えちゃう。」




『...公園でも行っちゃう?』




「...!うん」




『じゃあ今から行く。
じゃね。』




「ばいばい!」




やっぱり奈苗は優しい。
こんなときにも私を気遣ってくれる。