「あのね…先生は私の初恋の人。
それで初めてできた恋人だった。
塾の先生だったの。
私…一目惚れで、
出会ってすぐ告白した。
まさかokもらえるなんて思わなくて
俺もすぎだよって言ってくれた。
でも裏切られた。」



竹内祐樹の方を見ると
真剣な顔で私の目を見てくれてた。



「私が先生の家にビックリさせようと思って、
何も連絡せずに行ったの。
合鍵もらってたから部屋に入った。
そしたらね?女の人いたの。
綺麗な…。私とは真逆の。」



思い出すと涙が出てきそう。
私は必死に留めた。



「で、その女の人に誰?って聞いたら
先生の彼女だって言った。
先生を探したらちょうどシャワー浴びてた
みたいで上半身裸で俯いてたから私の事見えてなかった
んだろうね普通に加奈(かな)とか言って入ってきやがった。
私とは違う名前。
加奈さんは先生に抱きついてなんか女の子きたよとか
言って…先生は顔を上げてビックリした顔してた。」





「私は逃げた。
じゃあ追いかけてもこなかったよ。
うっ…ふぇ…」



ついに涙が零れた。



すると竹内祐樹は
優しく抱きしめてくれた。