中庭までの道のり、
長く感じる。
いつもは短けぇのに。

こいつはまだ腕絡めてくるぞ。
キモイなぁ~。

俺は下を見ながら歩いてると、


「最低っ!!」

怒鳴り声が聞こえて、
顔を上げると今にも
泣きそうな日和。

なんか勘違いされてる?

「ちょっ…まてよ?
なんか変な事考えてねぇか?」

「バカバカバカー!」

走り去っていった日和。
宮下はまだ居て、
俺に


「何かあったんだろうけど、
腕組むのは勘違いされて当然ね。
まぁとりあえず私からも勘違いだろうって
言っておくけど自分からちゃんと言ってよ。」


そう言って日和が言った方に行く。
付き合って早々喧嘩みたいなのになりそうじゃん。
最悪だな。