「あれ...誰?」


「...。」



「答えられない?」



「...。」



「ん。」




竹内祐樹はそれだけ言って
またタクシーを停めて
乗った。



学校までの道のりも
何も喋らなくて
すごい息苦しかった。





私も話たいよ?
でもそれ以上に嫌われるのが
怖いの。


きっと嫌われる。
軽蔑される。



せっかく
想いが通じ合ったのに...
何でまた困難が待ってるの?