おおかみとちいさなうさぎ

と、みるまにうさぎの体があたたかくなっていった。
「うさぎ?」
おおかみは驚いて声をかけた。
うさぎの目がゆっくりと開かれた。
「おおかみさん」
うさぎはにっこりと笑った。
「おおかみさん、ありがとう。君のあたたかい涙のおかげで僕は助かったんだ。」
おおかみの涙が、あたたかい心を使い尽くし、凍えていたうさぎをあたためたのだ。
「俺の方こそ、おまえに助けてもらったんだ。ありがとう。本当にありがとう。」